コスト削減のアイデア15選。利益を増やす経費見直しの優先順位
売上を上げなくても利益は増やせる。固定費・変動費・人件費の3分野で、小さな会社が今日から取り組めるコスト削減アイデアを優先順位付きで紹介します。
コスト削減の考え方
売上を10%伸ばすのは難しいですが、コストを10%削るのは今日から着手できます。重要なのは「何でも削る」ではなく、利益への影響が大きい項目から手をつけること。そして、売上に直結する投資(営業人件費、マーケティング費)は安易に削らないことです。
固定費の見直し(最優先)
固定費は毎月出ていくので、1円削れば年間12円の効果があります。
1. 家賃の交渉
テナント賃料は「言えば下がる」ケースが多いです。特にコロナ後は空室率が上がっており、退去をちらつかせなくても「長期契約と引き換えに月額を下げてほしい」と交渉する余地があります。
2. 通信費・サブスクの棚卸し
使っていないクラウドサービス、FAX回線、固定電話回線がないか。全社員のサブスク一覧を作り、3ヶ月使っていないサービスは解約する。月3万円のサブスク5個で年180万円です。
3. 保険の見直し
法人保険は「入ったまま放置」が多い分野です。3年に1回は保険の内容を見直し、保障内容が重複していないか、過剰な保障がないかを確認します。
4. リース・レンタルの見直し
コピー機、社用車のリース料は交渉可能です。リース満了時に再リースすれば月額が大幅に下がるケースも。カウンター料金も、印刷枚数に合ったプランに変更するだけで年間数万円変わります。
5. 電気・水道の契約切り替え
電力自由化で法人向け電力会社を切り替えるだけで月額が5〜15%下がるケースがあります。工場や倉庫など電力使用量が多い会社ほど効果大です。
変動費の見直し
6. 仕入先の相見積もり
「長年の付き合いだから」と1社に固定していませんか。年に1回、主要仕入先3社以上から相見積もりを取るだけで、3〜10%のコストダウンが見込めます。
7. 発注ロットの見直し
少量多頻度の発注は単価が高くなります。逆に、まとめ買いは在庫リスクが上がります。適正な発注ロットを計算し、月ごとの使用量と照らし合わせましょう。
8. 物流費の見直し
配送業者の料金は交渉可能です。月間出荷数が増えていれば、ボリュームディスカウントを依頼できます。梱包サイズを見直すだけで送料が変わることも。
9. 外注費の精査
「とりあえず外注」が習慣化していませんか。社内でできる業務を外注に出している場合、内製化した方がコストが下がるケースがあります。逆に、社員がやるべきでない作業を社内でやっている場合は外注した方が安い場合も。
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10. 残業時間の削減
残業代は基本給の1.25倍。月20時間の残業を10時間に減らすだけで、1人あたり年間数十万円の削減になります。ただし「残業するな」と言うだけでは減りません。業務の優先順位付けと、不要な会議の削減がセットです。
11. 業務の標準化・マニュアル化
同じ作業を人によって違うやり方でやっていると、ミスと手戻りが増えます。主要業務のマニュアルを作り、新人でも8割の品質で回せる仕組みにすれば、属人化による残業が減ります。
12. 採用コストの見直し
求人広告を出す前に、リファラル採用(社員紹介)やハローワークを活用していますか。求人媒体の費用対効果を計算し、採用単価が高い媒体は見直しましょう。
その他の見直し
13. 税理士・社労士報酬の確認
顧問料が「創業時のまま」になっていませんか。業務内容と報酬額が見合っているか、年に1回は確認しましょう。
14. 交通費・出張費のルール化
出張の必要性を事前承認制にする。Web会議で代替できる場合は原則Web会議にする。これだけで出張費が半分になった会社もあります。
15. ペーパーレス化
印刷・郵送・保管のコストは見えにくいですが積み上がります。請求書・契約書の電子化だけで月数万円の削減になります。
コスト削減で注意すべきこと
「人件費を削る」「広告費をゼロにする」は最終手段です。売上を生む投資を削ると、コストは下がっても利益はもっと下がります。まず固定費の見直しから始め、変動費の最適化、人件費は残業削減と業務効率化で対応するのが正しい順序です。
まとめ
コスト削減は「ケチる」ことではなく、利益に貢献しない支出を見つけて適正化することです。まず固定費を一覧にし、上から順に交渉・見直しを進めてください。