社員の給料を上げたいけど余裕がない。中小企業の現実的な昇給戦略
利益が少ない中小企業でも社員の給料を上げる方法。粗利改善・生産性向上・賃上げ税制活用の3つの具体策を解説します。
「給料を上げてあげたいけど、上げたら会社が持たない」
社員が頑張っているのはわかっている。他社の給料と比べて低いことも知っている。でも利益が少なくて、昇給したら赤字になる。かといって上げなければ、優秀な社員から辞めていく。
この板挟みで悩んでいる社長は多いです。でも、昇給は「余裕ができたらやる」ものではなく「利益を増やしてからやる」ものです。その順番を間違えなければ、昇給は実現できます。
昇給の原資は3つしかない
原資1: 粗利を増やす
売上を増やすのではなく、粗利率を改善する。値引きを減らす、高粗利の商品に注力する、値上げを段階的に行う。粗利率が2%上がるだけで、年間数百万円の余力が生まれることがあります。
粗利改善シミュレーターで自社の改善余地を確認してください。
原資2: 生産性を上げる(人を増やさず売上を伸ばす)
残業を減らしながら同じ売上を維持できれば、残業代が減った分が昇給原資になります。業務効率化、AIの活用、判断の分散による社長の時間創出——全て昇給につながります。
原資3: 賃上げ促進税制を活用する
2026年度も賃上げ促進税制(所得拡大促進税制)が適用されます。全従業員の給与総額を一定以上引き上げると、増加額の一部が税額控除されます。つまり「上げた分の一部が戻ってくる」仕組みです。税理士に必ず相談してください。
自社の粗利率を入力して、改善インパクトを30秒で確認
粗利改善シミュレーター(無料)全員一律昇給ではなく「成果連動」を
利益が十分でないのに全員一律で昇給すると、固定費が増えすぎて赤字に転落するリスクがあります。まずは「粗利への貢献が見える社員」から昇給する成果連動型の仕組みを導入してください。
今日やること
1. 粗利率を確認して改善余地を把握する 2. 粗利率が2%上がったら人件費にいくら回せるか計算する 3. 税理士に賃上げ促進税制の適用可否を確認する
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