No IT Roadmap

IT担当者がいなくても、AI導入は小さく始められる。

最初から自動化やシステム連携を目指すと止まります。まずは、社員が仕事の判断をAIに相談できる環境を作り、90日で使われる用途だけを残します。

導入前

目的、用途、入力禁止情報、管理範囲、費用上限を先に決める。

1〜14日

5名以内で試し、初回相談完了率と不安点を見る。

15〜30日

使われた相談テーマだけを残し、学習導線を整える。

31〜60日

部署別に広げ、数字に結びつく相談テーマを増やす。

61〜90日

社内ルールを更新し、必要な領域だけ専門家に相談する。

Avoid First

最初にやらないことを決める。

IT担当者がいない会社では、AI導入の失敗は「機能不足」より「最初に大きくやりすぎること」で起きます。

顧客DBや会計システムとの自動連携から始めない

個人情報入りCSVをAIに読み込ませない

APIキーやパスワードを社員へ共有しない

本番サイトや業務システムをAIで直接修正しない

導入前〜初日

目的・ルール・管理範囲を先に決めるための文面です。

AI導入前に決めること(導入前〜初日)

1. 目的を1文で決める
例:社員が値引き、粗利、顧客対応、業務改善について、経営視点で判断材料を整理できるようにする。

2. 最初の用途を3つに絞る
例:値引き判断 / 案件採算 / 顧客提案の整理。

3. 入力禁止情報を決める
個人情報、顧客名、契約書全文、パスワード、APIキー、未公開の人事情報、取引先との個別条件は入力しない。

4. 管理者が見る範囲を決める
AI相談の全文を監視するのではなく、利用回数、学習状況、認定証、活用テーマを見る。

5. 費用上限を決める
無料期間、月額上限、利用人数、1人あたり相談回数を事前に決める。

1〜14日目

小さく始める期間の実施項目です。

1〜14日目:小さく始める

やること:
・5名以内で試す
・会社情報を登録する
・初回相談テーマを3つに絞る
・社員に社内説明文を送る
・AI回答をそのまま外部に出さないルールを確認する

見る数字:
・初回AI相談を完了した人数
・相談テーマ
・社員が不安に感じた点
・分からなかった経営用語

この期間の判断基準:
売上効果ではなく、社員が仕事の判断にAIを使い始めたかを見る。

15〜30日目

使われる用途だけを残すための確認項目です。

15〜30日目:使われる用途だけ残す

やること:
・よく使われた相談テーマを3つ選ぶ
・使われなかったテンプレートを削る
・社員が分からなかった用語を学習導線にする
・入力禁止情報のルールを見直す
・管理者画面で利用状況を確認する

見る数字:
・AI相談回数
・相談者数
・学習ポイント
・認定証
・利用されたカテゴリ

この期間の判断基準:
全員に使わせるより、価値が出た使い方を見つける。

31〜60日目

部署展開時に見るべきポイントです。

31〜60日目:部署を広げる

やること:
・営業、管理、現場など部署別に使い方を分ける
・よくある相談例を社内共有する
・管理者が社員の相談全文を読む運用にしない
・値引き、粗利、資金繰り、在庫、業務改善など、数字につながるテーマを増やす
・外部専門家に確認すべき領域を明確にする

見る数字:
・部署別の利用率
・学習カテゴリ
・認定証の取得状況
・AI相談後に行動へ移せた件数

この期間の判断基準:
AIが便利かではなく、仕事の判断が少し良くなったかを見る。

61〜90日目

定着と投資判断のための確認項目です。

61〜90日目:定着と投資判断

やること:
・月次で活用状況を確認する
・使われる相談テンプレートを残す
・社内ルールを更新する
・必要ならChatGPT、Claude Code、RPA、外部開発の使い分けを決める
・AIで作業を自動化する前に、対象業務の価値を整理する

見る数字:
・継続利用者数
・相談カテゴリの偏り
・学習ポイント
・認定証
・判断待ち時間、手戻り、値引き率などの変化

この期間の判断基準:
単なるAI利用ではなく、粗利、顧客価値、業務効率に結びつく使い方へ絞る。

外部専門家に相談する基準

社内だけで進めない領域を明確にします。

外部専門家に相談すべき判断基準

次のどれかに当てはまる場合は、社内だけで進めない。

・個人情報を扱う
・顧客データを扱う
・決済、ログイン、権限、メール認証を扱う
・社外システムとAPI連携する
・AI回答を顧客向けの正式回答に使う
・会計、税務、法務、人事の判断に使う
・止まると業務が止まるシステムに接続する

逆に、次の範囲なら社内で小さく始めやすい。

・社内説明文の作成
・議事録や資料の要約
・値引きや粗利の考え方整理
・提案文のたたき台
・FAQやマニュアルの下書き
・経営用語の学習
・公開情報だけを使った競合分析

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