財務
10分で読める

売掛金が回収できない。未回収を放置すると会社はどうなるのか

売掛金の未回収で資金繰りが悪化。督促から法的手段まで、回収の優先順位と社長がやるべき対応を段階別に解説します。

KeiBan編集部

売掛金が回収できない——放置すると何が起きるか

売上は立っている。請求書も出している。しかし、入金されない。中小企業にとって売掛金の未回収は、売上が伸びているのに資金繰りが苦しくなるという最も危険なパターンです。

「来月には払います」「今ちょっと苦しくて」——取引先からこうした言葉が出てきたとき、すでに事態は深刻です。放置すればするほど、回収の確率は下がります。

この記事は、売掛金の未回収に直面している社長が「何から手をつけるべきか」を段階別に整理するための記事です。

未回収の売掛金が経営に与えるダメージ

売掛金が回収できないと、以下の連鎖が起きます。

資金繰りが悪化する

売上が帳簿上は増えていても、現金が入ってこなければ仕入れ代や人件費を払えません。利益が出ているのに倒産する「黒字倒産」の典型パターンです。

銀行からの評価が下がる

滞留売掛金が増えると、銀行は「回収力が弱い」と判断します。融資審査で不利になり、必要なときに借りられなくなります。

他の取引先にも影響が広がる

1社の未回収を放置すると、他の取引先も「少し遅れても大丈夫」と感じ始めます。支払い遅延が常態化すると、会社全体の資金繰りが崩れます。

手元資金であと何ヶ月持つか、今すぐ確認

資金繰り耐久月数チェック(無料)

回収の優先順位をつける

まず、未回収の売掛金を「金額」と「滞留期間」でランク分けします。

30日以内の遅延

電話またはメールで確認します。「請求書が届いていない」「経理担当が変わった」といった事務的な原因であることが多いです。この段階で回収できれば問題は最小限です。

60日以上の遅延

書面で催促し、社長自身が相手の決裁者に連絡します。「支払い計画を出してほしい」と具体的に期限を切ります。口頭の約束は記録に残りにくいため、メールまたは書面でやり取りします。

90日以上の遅延

内容証明郵便を送ります。これは「法的手段の前段階」という意思表示になります。それでも支払われない場合は、弁護士に相談して法的手段を検討します。

未回収を防ぐために今日からできること

与信管理のルールを作る

新規取引先には最初の3回は前払いまたは半金半手にする、既存取引先も定期的に与信枠を見直す。ルールを決めるだけで未回収リスクは大幅に減ります。

請求から回収までを仕組み化する

請求書の発行日、支払期限、督促のタイミングを標準化します。「30日超えたらリマインド、60日超えたら社長に報告」というフローを決めておけば、放置されにくくなります。

売掛金の状況を毎月確認する

月次で未回収金額と滞留期間を確認します。資金繰り表と合わせて見ることで、「来月の支払いに間に合うか」が事前にわかります。

AIで売掛金リスクを整理する

AIに「未回収の売掛金リスクを整理してほしい」と相談すると、回収の優先順位や督促文面のたたき台を整理できます。弁護士に相談する前に論点を整理しておくことで、相談の質も上がります。

KeiBanの資金繰り見通しツール(無料)で今のキャッシュポジションを確認する

売掛金資金繰り未回収債権回収経営者の悩み

1人で抱えないでください。まずAIに壁打ちを。

深夜でも休日でも、KeiBanのAIに経営の悩みを相談できます。論点を整理するだけでも、漠然とした不安が具体的な行動に変わります。14日間無料。